楯築遺跡(たてつきいせき)

日本最大級の弥生墳丘墓

団体
倉敷市教育委員会文化財保護課
所在地
倉敷市矢部
電話番号
086-426-3851
概要
倉敷IC、総社北ICから車で約10分
ポイント
駐車スペース有、トイレ有、案内板・解説板有。
ホームページ
http://www.kurashiki-tabi.jp/see/5721/

楯築遺跡

 岡山市と倉敷市と境を接するあたりに、庄パークヒルズの北部に王墓山丘陵が広がっている。
 弥生時代の後期に、その丘陵の北端に墳丘墓が築かれたとされ、自然地形を利用し盛り土を行って整えられた楯築弥生墳丘墓である。この墳丘墓は、直径約50m、高さ5mの円丘部を中心にして、北東側と南西側に突出部を備えた、弥生時代の後期では国内最大級の墳墓遺跡であり、一大吉備勢力にまとめ上げた大首長の墓と考えられている。

頂上に立てられた5個の立石

 倉敷市水道局の貯水タンクを目印に整備された歩道を登っていくと、墳丘墓の頂上には5つの巨石が取り囲むように立っている。このストーンサークルは、温羅の射た矢を防ぐ「楯」を「築」いたものなのか、古代の祭祀場だったのかは想像に難い。

不思議な紋様を持つ御神体「亀石」

 この横には楯築神社があり、御神体として「亀石」と呼ばれている弧帯石が祀られている。弧帯石に掘られた、不思議な目玉がつらなったような文様は『弧帯紋』と名付けられている。
※遺跡は昭和57年(1982年)に国の重要文化財に指定。


昭和51年(1976年)から前後6回にわたって、岡山大学の近藤義郎教授を中心とするグループが行なってきた調査によると 墳丘には石列が並び、飾られた丹塗りの壷形土器が多数置かれていたことが判明、また、墳丘斜面には円礫の帯がめぐらされていたことも判明している。
 墳丘の各所から、大形で飾られた器台形や壷形の土器、高杯などが発見されたことからも、盛大な埋葬の祭りが行われた様子を示している。
 主墳のほぼ中心、地下約1.5mのところに、この墓の主人公の埋葬設備が発見されており、長さ約2m、幅約70cmの棺が長さ3.5m、幅1.5mの木槨の中に置に置かれていた。棺の中には30kg近い膨大な量の朱が入れてあったという。朱はかつて不老不死を願うものとされていたらしい。鉄剣や首飾りなどの副葬品も発見されており、歴史研究者達の注目の遺跡である。