有限会社 藤戸饅頭本舗

倉敷で最も古い企業

所在地
〒710-0133 倉敷市藤戸町藤戸48
電話番号
086-428-1034
代表者
金本博行(代表取締役)
創業
寿永3年(1184年)
事業内容
饅頭製造販売
従業員数
17
ホームページ
http://www.fujito-manjyu.co.jp/
リンク
倉敷エリアの特産品「藤戸まんぢゅう」
ECストア
http://www.fujito-manjyu.co.jp/

藤戸まんぢゅうの起源

 倉敷の銘菓として長きに渡って親しまれている藤戸まんぢゅうの製造販売を手がける藤戸饅頭本舗。その起源は源平の合戦にまで遡ると伝えられています。寿永3年(1184年)、源氏の武将が地元の案内人を機密保持のために殺してしまい、その供養として供えられた饅頭が藤戸まんぢゅうの発祥とされ、以降、元禄時代頃まで藤戸寺の茶店で売られ親しまれました。その後、販売場所は饅座小屋(饅頭を製造していた民家)に移り、万延元年(1860年)に現在の地に藤戸饅頭本舗として店が構えられることになります。

継続は力なり

その伝統を受け継ぐ現社長の金本博行氏は「正確にさかのぼれる限り」で7代目。本店として使われている建物自体も100年以上を経ており、レトロな雰囲気を持つ店構えは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のロケで使われたことでも知られるところです。

現在、製造販売されている商品は藤戸まんぢゅう一種類だけで、平成2年に串田に新設された工場で年間を通じて作られます。時代に合わせて衛生面などで改良は続けられているものの、基本的な味や製法は長い間不変。これは「継続は力なり」を掲げる金本社長の基本姿勢を表したものです。変わらない味は倉敷の地にしっかりと定着していて、観光客向けのお土産需要に限らず地元の幅広い年齢層のお客さんが多く買い求めに訪れます。最も多く売れるのは春のお彼岸の時期で、これも地元に密着している証しと言えるでしょう。

今の味と品質を守り続けて

 今後については「欲張らず、着実に一歩ずつ」と語る金本社長。販路を拡大したいという気持ちはあるものの、今の味と品質を守り続けていくことの方に重きを置いているとか。自慢の商品を愛してくれるお客さんの反応を楽しみに、今日も饅頭づくりに励みます。

(2021.11更新)