倉敷ブランド「連島れんこん」
倉敷市連島町は江戸時代末期に印田干拓地として開かれ、明治後期の頃から先人たちの長年の苦労の末、レンコン栽培に最も適している粒子が大変細かい良質な粘土質の地質を利用した水田づくりが行われ、以降レンコン田が広まり、現在も約30軒以上の生産農家で良質なレンコンの栽培を手掛けられており、西日本でも有数のレンコンの産地となっています。「連島れんこん」は、柔らかくシャキシャキとした食感が持ち味で風味も豊かです。
「はすね」の誕生のきっかけ
御菓子司「清正堂」のご主人が「地元の朝市に出品する何か良いお菓子はないものか?」と考えていたのがきっかけで、最初は地元特産品の連島れんこんを使用した「れんこん大福」を作ったそうです。その後、試行錯誤の末、「れんこんの羊羹」が、現在の形に改良され、平成17年(2005年)からお店で倉敷の白壁(なまこ壁)をイメージした「倉敷銘菓 はすね」として販売されるようになったそうです。中身は連島町、外側のパッケージは倉敷とまさしく中も外もご当地の和菓子としてふさわしい逸品です。
採れたての独特の風味とシャキシャキ感を活かして
原材料は「連島れんこん」、北海道産の小豆、国内産の砂糖を使用しています。10月から2月にかけて旬のれんこんは地元連島町鶴新田のれんこん農家が掘ったものを時期になるとご主人自ら毎日わざわざ引き取りに行っているそうです。そんな採れたてれんこんの「シャキシャキ感」を活かすため、その日のうちに「さっ」と炊き上げそれをすり潰し、自家製のしろあんに練り込んでいく事により、なめらかで素朴な味わいの羊羹(ようかん)となり、独特の風味とシャキシャキとした食感が生まれます。
「清正堂」では倉敷銘菓「はすね」のほか、創業当時から人気の「虎まんじゅう」や地元の水島臨海鉄道の電車をイメージした「ピーポーようかん」、連島ごぼうを使った「ごぼう饅頭」、「水島港」など地元にちなんだお菓子もたくさんあります。
(2021.11更新)